2020年 02月 09日
条件付き書式で、塗りつぶしの設定が反映されていないセルがあり、悩んでしまいました。
いくら見直しても、条件付き書式の設定内容が間違っていることはありません。
試しにフォントの色を設定してみると反映されました。
なぜか、塗りつぶしの書式設定をすると、反映されないという現象でした。
範囲選択して、「セルの書式設定」ダイアログボックスを表示して、塗りつぶしの色を設定するとセルに色が付きました。Excel2019での操作です。
おかしなことに、一度、「セルの書式設定」で塗りつぶしの設定をした後は、「条件付き書式」で塗りつぶしが反映されるようになりました。
解決できたから良かったのですが、ちょっと困りますね。
2つの表を比較して、異なるデータのセルに塗りつぶしを設定する条件付き書式を設定しました。
設定した内容は、以下の記事で解説している内容と同じです。
以下の記事では、データが修正されたら自動的に塗りつぶしが設定できる方法を解説していますが、2つのシートでデータを比較する場合も活用できます。
「Sheet1」と「Sheet2」に比較する表があります。
「Sheet1」でセル「B2」からセル「C11」までを範囲選択します。そして、「ホーム」タブの「条件付き書式」をクリックして、一覧から「新しいルール」を選択します。「新しい書式ルール」ダイアログボックスが表示されます。「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択して、数式ボックスに以下のように入力します。アルファベットの大文字と小文字も区別するため、EXCACT関数を使用しています。
=EXACT(B2,Sheet2!B2)=FALSE
「書式」ボタンをクリックします。「セルの書式設定」ダイアログボックスが表示されます。「塗りつぶし」タブで黄色を選択します。「OK」ボタンをクリックして閉じていきます。条件付き書式の結果は、以下の通り、黄色になったセルはありません。あれ?ですよ。目視でも明らかにセル「B10」は異なるデータなのに、書式が反映されていません。
条件付き書式設定の内容を見直してみたのですが、間違ってるところはありません。以下の記事のように既存の書式が設定されていたというのであれば、「書式のクリア」で解決することもありますが、「書式のクリア」を実行すると困る現象もでてきます。試しに、書式ルールの書式をフォントの色に変更してみました。すると、下の画像のように条件に一致するセルの文字に書式が反映されました。実際の表は、もっと大きいものです。不思議に思いながら、いろいろ試したところ、塗りつぶしが反映されるセルと反映されないセルがあることがわかりました。フォントの色の設定は、すべてのセルで反映されるのに、塗りつぶしの設定は反映されるセルと反映されないセルがあることが分かりました。フォントの色の書式設定でも良かったのですが、セルが空白の場合は空白のままとなるので、やはり背景色(塗りつぶし)で設定したかったのです。2つのブックで試したのですが、現象は同じでした。
解決方法
「Sheet1」で範囲選択して、「Ctrl」+「1」を押して、「セルの書式設定」ダイアログボックスを表示します。「塗りつぶし」タブで任意の色を選択して、全体に塗りつぶしを設定しました。以下のように塗りつぶしが設定されました。そして、再度、「セルの書式設定」ダイアログボックスを表示して、「塗りつぶし」タブで「色なし」を選択します。
条件付き書式を設定します。
すると、今後は塗りつぶしが反映されました!
もう一つのブックでも、同じようにして解決できました。条件付き書式の書式が反映されない場合は、「書式のクリア」を行ってみるのが一番ですが、「書式のクリア」は実行したくないという場合は、上記のような方法を試してみるといいかもしれません。
バージョンによるものか、そうでないかは分かりませんが、今回の現象が出たバージョンを記しておきます。
Excelのバージョンは、以下のとおりです。バージョンは、「バージョン1912(ビルド 12325.20344)」です。 また、条件付き書式で勝手に範囲が拡張されるという現象は、オプションの設定で解除できます。
条件付き書式で、また、意図しない表示になり悩んだときの記事です。
条件付き書式の塗りつぶしを解除する場合は、「クリア」をクリックしないといけないんですね。「色なし」でOKと思っていました(^^ゞ